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渋沢MIXにて発表 マツダ株式会社との共創プロジェクトについて

このたび小山本家酒造は、2026年3月6日(金)に開催された「令和7年度渋沢MIX最終成果発表会」の中の「Canvas DEMODAY 2025」において、マツダ株式会社との共創プロジェクトを発表いたしました。
本プロジェクトは、「発酵CO2を回収・肥料化し酒米栽培へ循環する酒造モデルの開発」をテーマに、異業種連携により新たな環境価値の創出を目指す取り組みです。
イベント概要:令和7年度渋沢MIX最終成果発表会 | 渋沢MIX
■ プロジェクトの背景
世界的にカーボンニュートラルの実現が求められる中、マツダ株式会社は自動車の排出ガスからCO2を回収する技術開発を進めています。
一方、日本酒の製造過程においても、発酵時に高濃度のCO2が発生しており、その多くが未活用のまま大気中に放出されているという課題がありました。
こうした両社の技術と課題を掛け合わせることで、「CO2を資源として活用する新たな酒造モデル」の可能性を見出し、本取り組みがスタートしました。
■ 取り組みの概要
本プロジェクトでは、酒造りの過程で発生するCO2を回収し、肥料として再利用することで、農業と醸造をつなぐ循環型モデルの構築を目指しています。
具体的には以下の流れで実証を行っています。
・酒造りの発酵工程で発生する高濃度CO2を回収
・回収したCO2を固体化し、運搬可能な状態へ変換
・肥料メーカーと連携し、植物の成長を助ける肥料へ加工
・その肥料を用いて酒米を栽培し、再び酒造りへ活用
この一連の循環により、CO2を「排出物」から「資源」へと転換することを目指しています。
■ 実証で得られた知見
実証テストでは、排出されたCO2を吸収装置へ導入し、約24時間で理論上の最大吸収量のほぼ100%に到達することを確認しました。
また、吸収材1kgあたり、一升瓶約2本分の日本酒製造時に排出されるCO2を回収できる計算となり、実用性の高い回収手法であることが示されました。
さらに、回収したCO2は埼玉県内のパートナー企業と連携し、栄養素を加えることで「グリーン肥料」へ転換できることを確認。CO2を資源として循環させる具体的な道筋が見えてきています。
今後も小山本家酒造は、異業種との共創を通じて、新たな価値の創出と社会課題の解決に取り組んでまいります。